現在、ベルギービールブームが来ております。
スーパー等に行ってもベルギービールを見かける機会が増えました。
大変嬉しいことだと思います。このまま定着してくれたらなお良いですね。
そのためには皆様に買って頂かないといけません!
という訳で今回はベルギービールとはなんぞやということをお話していきたいと思います。
まず、ベルギービールとはざっくり言ってエールビールの宝庫です。
エールビールとは、ラガービールと対をなすもう一種類のビールです。
酵母が違いラガーよりも高い温度で発酵します。
フルーティでアルコール度数の高めのビールです。
ドイツがラガーの王者でベルギーがエールの宝庫という表現が近いかもしれません。
なぜ宝庫なのか?
それは種類の多さが桁違いに多いからです!それはもうすごいです。具体的な数は
いまいち把握していないので書けませんが。
どんな感じかといえば、日本で言う、家で作るカレーみたいなものでしょうか??
ベルギーでは遥か昔から各家々でビールを作ってきました。
「横の鈴木さんちはホップのかわりにナツメヤシを入れるそうよ!」
「高橋さんちでは発酵期間を1週間延ばしたそうよ!!」てな具合です。
それぞれの家でそれぞれのオリジナルビールが出来ています。
それが現在に残ったような感じではないでしょうか?
それはもう色んな醸造方法がとられ、いろんな原料が使われています。
ひとうひとつ味もまったく違い全てを把握するのは不可能だと思われます。
それがベルギービールの奥深さの秘密でしょうね~。
では、そんなベルギービールが近代になって何故注目されることとなったのでしょうか?
それはズバリ、EU(ヨーロッパ連合)の本部がベルギーに置かれたからです。
それにより世界各国のお偉い方がベルギーを訪れますね。
そこでベルギーのビールを飲みびっくりしました。なんておいしいんだ!と。
今までに知っているビールとはまったく別の飲み物だ!と。
これをぜひ自分の国でも飲みたいと思ったお偉方は輸入できるように話をつけました。
その際に決まったことがひとつあります。クイズ番組では確実にここで問題が出されるのでは
ないか、ということです。
では・・・問題です。(だすんかいっ!!)
日本では当たり前のあるコトが当時のベルギービールにはありませんでした。
輸入する際に決められたそのあるコトとは何でしょう?
ではすぐ答えにいきます。それは賞味期限です。
今までのベルギービールには賞味期限がありませんでした。
長いものになると10年寝かしたころが飲み頃のビールがあるほどです。
様々な手法が用いられ(また後日書きたいと思います。)それほどの
長期熟成が可能になったビールもベルギーには数多くあります。
かといって期限を決めないと海外に輸出するときに困ります。
そこでなかば強制的に?必要に駆られて仕方なしに?期限が決められました。
だから中にはそんな賞味期限にとらわれず自分の飲みたい時までビールを
置いておくつわものもいるようです。
それに関してはあくまで自己責任でお願い致します。
ちなみに、10年寝かしたビールの味はあまーーい、紹興酒のような味になるらしいです。
炭酸はもうないらしいです。
僕も今一本寝かしていますがまだ1年目です。ひよっこです。
とまあ、ベルギービールとはこんな具合なんですね!
あーあと、以前に書きました修道院の記事もほぼベルギーの話なのでよければ
そちらも合わせてお楽しみ下さいませ。
複雑で馥郁(ふくいく・良い香りの意)なビール。
ぜひ一度ご賞味あれ。